試用期間でも会社は簡単にクビにできない

「試用期間はお試し期間だから、会社がいつでもクビにできるのでは」と心配していませんか。

実は法律上、試用期間であってもすでに正式な労働契約が結ばれています。

会社が本採用を拒否するには、客観的に合理的な理由と社会通念上の相当性が必要です。

「思ったより仕事のペースが遅い」「社風に合わない気がする」といった主観的な理由だけで一方的に解雇することは、原則として法的に認められません。

不当に怯える必要はありませんので、まずは目の前の業務を一つひとつ丁寧に進めていきましょう。

最初の給与明細と契約内容を照らし合わせる

入社して最初の給与明細をもらったら、内定時に受け取った「労働条件通知書」や「雇用契約書」と見比べてみましょう。

事前に聞いていた条件と実際の支給額に食い違いがないかを確認するためです。

  • 基本給と諸手当の金額:提示された金額通りに支給されているか確認します。
  • 固定残業代(みなし残業手当):契約書に記載された時間数や手当額と合っているか見ます。
  • 試用期間中の減額適用の有無:事前の書面に記載がないにもかかわらず勝手に減額されていないか確かめます。
  • 保険料などの控除額:健康保険や厚生年金、雇用保険が適正に控除されているか確認します。

もし相違があった場合は、計算ミスや事務的な確認漏れの可能性もありますので、まずは人事や労務担当者に落ち着いて問い合わせてみましょう。

契約書と実態を比べるセルフ確認表

提示された条件と現場の働き方に大きなズレがないかをセルフ点検できる一覧表です。

雇用条件と実態のセルフ確認表(整理の一例)
確認項目契約書のチェック内容実際の勤務実態
給与・手当の額基本給や各種手当の金額最初の給与明細の支給額と一致
残業時間の扱い固定残業の時間数と手当額超過分の申請方法や打刻の実態
担当する業務契約書に記載された職種実際に指示されている実務内容
勤務場所・規定オフィスや在宅勤務の条件実際の出社頻度や勤務地

本採用に向けた評価の基準を上司に聞くコツ

試用期間を満了して本採用へ進むために、「上司が何を基準に評価しているか」を早めに知っておくと安心です。

入社から1か月ほど経って業務の流れが見えてきたら、上司に軽く相談してみましょう。

会話の一言例:「○○さん、業務の流れが少しずつ掴めてまいりました。本採用に向けて優先して身につけるべき点があれば、ぜひアドバイスをいただきたいです。」

前向きに目標を確認する姿勢を見せることで、意欲が伝わり好印象につながります。改善すべき点があれば早めに対策できるため、本採用の面談も落ち着いて迎えられます。

条件が大きく違ったときの相談先と対処法

もし事前の提示条件と実際の待遇があまりに違っていたり、理不尽な理由で退職を迫られたりした場合は、感情的にならず客観的な記録を残しましょう。

労働条件通知書、日々の給与明細、勤怠記録、業務指示のメールやチャット履歴などをしっかり手元に保存しておくことが大切です。

社内で話し合っても改善されない場合は、外部の中立な公的窓口に相談できます。

厚生労働省の総合労働相談コーナーでは、賃金未払いや労働条件のトラブルについて無料で相談を受け付けています。

一人で悩みを抱え込まず、専門機関の助言を頼ってみてください。入社後の納得できるキャリア選択の考え方は、当サイトの仕事を辞めたいと思ったら読むガイドでも確認できます。

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参考にした公式情報/確認日:2026年10月8日

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